学会のあゆみ

年代       出来事

1756年(宝暦6年)   幸侘学会 創立。「幸侘の誓い」立てられる。

1760年(宝暦10年) 教義書『幸侘要録』編纂開始。

1767年(明和4年)   初の支部「幸侘講」発足。

1780年(安永9年)   京都長岡京に初代本部「幸侘館」完成。

1795年(寛政7年)  「幸侘修行五則」制定。

1800年(寛政12年) 信者数5万人突破。

1806年(文化3年)   【創立50周年】記念大法要「幸侘五十年祭」開催。

1812年(文化9年)   全国巡教「幸侘行脚」開始。

1833年(天保4年)   教義講義集『幸侘講話』刊行。

1854年(安政元年) 黒船来航。不安定な情勢下、「侘び心運動」展開。

1856年(安政3年)  【創立100周年】記念式典「幸侘百年祈念法会」実施。

1865年(慶応元年)  明治維新の混乱により活動縮小。

1877年(明治10年) 京都で青年信徒による「幸侘結社」設立。復興活動開始。

1889年(明治22年) 東京本所に二代目本部(現在の幸侘本所文化会館)完成。

1900年(明治33年) 「幸侘教育会」発足。社会活動に力を入れる。

1906年(明治39年) 【創立150周年】記念事業「侘び文化講演会」開催。

1923年(大正12年) 関東大震災支援「侘びの救援隊」組織。

1937年(昭和12年) 戦時下により公式活動停止。密かに「侘びの集い」続行。

1945年(昭和20年) 終戦直後、「侘びと再生の誓い」発布。

1955年(昭和30年) 「全国幸侘大会」発足。

1956年(昭和31年) 【創立200周年】記念事業「未来への幸侘宣言」発表。

1967年(昭和42年) 東京田町に三代目本部(現在の東京本部)完成。

1978年(昭和53年) 幸侘文化祭初開催。

1980年(昭和55年) 【国際組織設立】「幸侘国際文化連盟(KWC)」創設。ニューヨーク支部開設。

1990年(平成2年)   信者数100万人突破。

2006年(平成18年) 【創立250周年】世界大会「幸侘250年祈念 世界フォーラム」開催。

2011年(平成23年) 東日本大震災支援「侘びと希望の輪」プロジェクト始動。

2015年(平成27年) 長岡京に四代目本部完成。

歴代のスローガン

年代スローガン
1756年(宝暦6年)創立時「侘びをもって、己が心を澄まし、世を救はん」
1806年(文化3年)50周年「侘びの誓ひ、世に光りぬ」
1856年(安政3年)100周年「侘びを忘るることなく、幸を遍(あまね)くせん」
1906年(明治39年)150周年「侘びの道、万里を征きて、人の心を結ばん」
1956年(昭和31年)200周年「侘びより幸せを拓き、未来を築かん」
2006年(平成18年)250周年「侘びの魂、世界に花ひらく」
2025年(令和7年)現在「幸せと侘び、天地を貫く誓い」

1945年 侘びと再生の誓い 全文

いま、大なる戦火の果てに、国破れ、民困憊せり。しかれども、侘びの道は、かくのごとき患難にも、屈することなし。

我ら、己が心を浄め、他を憂い、世に光をもたらさんと欲す。

侘びは、飾らず、驕らず、静かにして、強し。

われらは、破壊の跡にあって、侘びを以て心を結び、互いに励まし合い、再び豊かなる世界を築かん。

此の誓いは、一時の感傷にあらず。未来永劫にわたり、子孫に伝えん。

いざ、侘びの心に立ち返り、塵と化せし大地に、真の幸せの花を咲かせんことを。

—— 幸侘学会 昭和二十年十月二十五日、侘びと再生の誓い

1956年「未来への幸侘宣言」全文

本年、幸侘学会は創立二百年を迎えたり。
ここに、我らは侘びの精神を新たに確認し、次なる百年への道を拓かんとす。
侘びは人の心を潤す泉なり。幸せは、他を敬い、己を磨くところに芽吹くなり。
古きも新しきも超えて、われらは常に侘びを根とし、変わる時代にあっても不動の誓いを堅持す。
われらは、争いを憎み、対話を愛し、力に頼らずして心に訴えん。
此の誓いは、ただ我らのためにあらず。
すべての人の幸せのために、侘びの道を広め、守り、育てんことを期す。
—— 幸侘学会 二百周年記念「未来への侘び誓い宣言」昭和三十一年十月十日

幸侘学会 歴代本部 建築様式まとめ

■ 初代本部「幸侘館」(1780年 安永9年/京都長岡京)
様式:和風建築(伝統木造二階建て)
特徴:桧(ひのき)を主材とする総木造。寺院建築に近い意匠だが、質素・簡素を重視。大広間(講堂)に広縁(ひろえん)を持つ設計。瓦葺き屋根、白漆喰の土蔵作り。庭には侘びの象徴として小さな石庭を配置。
コンセプト:「外は控えめ、内は豊か」質素でありながら精神性を高める場。

■ 二代目本部「幸侘本所会館」(1889年 明治22年/東京本所)
様式:和洋折衷建築
特徴:木造を基本に煉瓦造りの補強壁。屋根は入母屋(いりもや)造だが、ドーム型塔屋も備える。大扉や窓にステンドグラス風装飾(簡素版)。玄関にアーチ型ポーチ(西洋影響)。
コンセプト:「伝統と革新の調和」侘びの心を保ちつつ文明開化に対応。

■ 三代目本部「幸侘記念館」(1967年 昭和42年/東京田町)
様式:近代モダニズム建築
特徴:鉄筋コンクリート構造(RC造)。ガラスファサードによる開放的デザイン。大ホールは無柱空間(柱を排して開放感を演出)。侘びを象徴する枯山水庭園を併設。
コンセプト:「透明なる侘び」時代の先端技術を取り入れつつ内面の静寂を表現。

■ 四代目本部「幸侘未来館」(2015年 平成27年/京都長岡京)
様式:エコ・サステナブル建築
特徴:木材と再生素材を融合したハイブリッド構造。地元長岡京産の杉・檜材を多用。曲線を取り入れた大屋根(侘びの優美を象徴)。省エネ型設計(自然採光・自然通風)。中庭に「侘びと幸せの回廊」設置。
コンセプト:「未来に続く侘び」地球と共生する新時代の精神拠点。

■ TWC本部

様式:**現代和風+国際モダニズム**

特徴:中庭に「侘びの塔」と呼ばれる高さ33メートルの塔を配置  

 外壁は地元ニューヨーク産の石材と日本産の檜(ひのき)を組み合わせた自然素材重視  

大きな「静寂の中庭(Inner Garden of Serenity)」を持つ(枯山水+世界各地の石を配置)  

 建物自体は「折り紙」のような鋭角と曲線を組み合わせたシンボリックな形態  

広いガラス張りのロビーからハドソン川が見える設計(内外の境界をあいまいにする侘びの思想表現)

コンセプト:

「境界を越える侘び」  世界各国から訪れる人々に、無言の共感と心の交流を促す設計

歴代本部イメージアート TWC本部→四代目→三代目→二代目→初代